ori.studio

design + publishing

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デザイナーのマキシム・コルミエと范雪晨は、2016年にデザイン事務所ori studio、その後2018年に出版レーベルda-in-printを設立。2023年、これらの名称を統合し、現在ori studioは、グラフィックデザイン、リサーチ、出版の3つがテンセグリティ構造のように作用し合いながら統合された存在として活動中。主に書籍ベースのプロジェクトの進行中のシリーズを中心に、アウトプットを展開しています。新規プロジェクトのお問い合わせは、info@ori.studioまでお寄せください。

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Ikuhisa Sawada and Marc Nagtzaam OTHERS : Segment 2, 3 - Tokyo, Antwerp Exhibitions

2024.11, 120頁, 220x297x9mm
ISBN 978-1-0688196-0-5

OTHERSプロジェクトの第一作目と並行して進行する本書では、遠く離れた二人のアーティストが交差する道をたどりながらも一体化し、異なる到達点へと至る過程が描かれています。この新刊では、東京とアントワープという異なる場所で開催された二つの展覧会が、両者の到達点として鮮明に示されています。両アーティストは独立して作品制作を行いましたが、互いの影響が積み重なり、空間と時間を超えた複雑な構造が生み出されました。

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本書は、二つの独立した異なるオブジェクトが一つのオブジェクトとして結び合わさることで構成されています。それぞれのオブジェクトは素材や内容が異なり、それぞれの展示を表現しています。最初は一枚のシートとして始まり、層ごとに交互かつランダムに組み合わさっていきます。完全に結合された後、シートは半分に折りたたまれ、二つの展示が絡み合い、対比され、そしてつながります。広大な距離を超えて互いに反映し合う様は、壁が一体となり、異なる手によって描かれた線が軌跡を重ねることで、並行して存在する二つの事象のように現れます。こうして、コラボレーションは視覚化され、具体的な形として現れるのです。

澤田育久 : (1970) 写真家。金村修ワークショップ参加。2014年よりオルタナティブ・スペース「The White」を主宰。澤田はカメラが持つ記録性や機械性を利用して、日常的な視覚で認識されていない、新たなものの見方を発見することを試みています。 2011年より継続的に取り組んでいる作品、"closed circuit"では、多くの人が見知っている公共の場所(駅)で撮影された写真を大きくプリントし、展示空間の中で重層的に展示。鑑賞者が写真の間を歩くことでイメージ同士が干渉し、関係性の解体と再構築によってもたらされる新たな風景の発生を試みました。主な展覧会として、αMプロジェクト2017『鏡と穴-彫刻と写真の界面』vol. 2(キュレーター:光田ゆり/2017/αM/東京)、「space/guide/ volume」(2021/CAVE-AYUMIGALLERY/東京)、「Export/Import」(助成:オランダ王国大使館/2021/The White/東京/ps. K_o_t_/アムステルダム/オランダ王国大使館/東京)、1年間にわたる毎月新作による連続展「closed circuit, monthly vol.1- vol12」(The Gallery / 東京)、『BIENNALE DE L'IMAGE TANGIBLE』(2021/パリ)など。 アートブックフェア/アートフェアとして、「New York Art Book Fair」(2018 /ニューヨーク)、「Hong Kong ART BOOK FAIR」(2019/香港)、「SWAB Art Fair」(2022/バルセロナ)他に参加。2017年に自身のレーベル“The White”より「closed circuit 」、2018年にRONDADEより「substance」刊行。2021年にda-in-printの「c-site.3 : Other 他者」に参加。

マーク·ナグツァーム : (1968) ホーフプラート(オランダ)を拠点に活動。
マーク·ナグツァームは、パターンや反復という一つの主要な主題に基づいた作品群を制作しています。彼は、情報の断片を集めるために無限の探索をするように、線、グリッド、円、単語や文章を使って制作し、彼の作品の反復とグラフィック構造は、ミニマリズムやコンセプチュアルな美学を彷彿とさせます。ナグツァームのドローイングのほとんどは、グラファイトの表面を暗く塗りつぶすことで構成されています。建築やグラフィックデザインの抽象化された要素、ファウンドフォトのディテール、以前のドローイングの一部などが、すべての作品シリーズの出発点となっており、これらの素材は、点、線、平面という基本的で初歩的な手段で還元され、ある種の構造を構築しています。近年の主な個展に、「Various, Elsewhere, Ongoing」(2020/['ka:jeta:n] Raum für Kunst/ベルリン)、「Regular Features」(2019/art3/ヴァランス)、「Regular Features」(2019/Archiv/チューリッヒ)。デュオ展として「 Dialogue(with Meryem Bayram)」(2021/ Fred & Ferry/アントワープ)、「Regular Features(with Mark Manders)」(2019/Enter Enter, Space for Books/アムステルダム)。グループ展として「2003 - 2023, PSD」(2023/ProjecteSD/バルセロナ)、「Unboxing Aspen 5 + 6」(2022/Estrany-de la Mota/バルセロナ)、 「Regular Features and Borrowed Space (curated by M.N.)」(2020 / ProjecteSD, Barcelona (ES)、「 One way or another(with Hans Demeulenaere)」(2019/SMAK,/ゲント)、「Doppelgänger(with Hans Demeulenare)」(2021/De Garage/メレヘン)、「Minstens 1 ½ uur en terug」(2021 / De Warande/トゥルンホルト)、「Kajetan Presents:」(2021/['ka:jeta:n] Raum für Kunst/ベルリン)など。近年の著書に「Present」(2023/ Roma Publications 438)、「Farben」 (2022/ Roma Publications 416)、「Borrowed Space」 (2019/Roma Publications 376)など。

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Osamu Kanemura | Gate Hack Eden : Special edition

2024.10, 1649頁, 117 x 81 x 163mm

A special edition of Osamu Kanemura | Gate Hack Eden, limited to only 50 copies, each including an original collage by Kanemura created for this edition at the Gate Hack Eden exhibition at CAVE-AYUMI GALLERY in Tokyo, bound in a thick acrylic frame like module which rests at the bottom of the book. Each collage is unique, and can be selected when purchasing.

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Gate Hack Eden :

かつて存在したものの痕跡によって描かれた屹立する廃墟の風景は、今なお存在するもの、そしてこれからも存在し続けるものの本質を暴き出す。この作品集『Gate Hack Eden』は、2024年9月にCAVE-AYUMI GALLERY で開催される同じタイトルの展覧会に合わせて出版された。本書は写真、ドローイング、フィルムのスチールを何百枚も積み重ねたひとつのまとまりとして始まり、それを1,000の均一の断片に切り分け、写真家・金村修の実践を実体化にしたもので、一冊一冊がこの大きな存在のひとつの断片なのだ。金村は、使用される媒体は痕跡や断片の集積によって形成され、対象の再現という実用性から解放された時点でその本質が明らかになるのだ、と説明する。新たに形成された遠景 (distance) から立ち上がる巨大な建造物 (edifice) のように、本来の意図から切り離されたイメージは、金村自身が築いた思考体系 (edifice)と並走する。

1648 ページに及ぶこの本は、5つの 「モジュール 」に分割されており、それらは積み重なり、噛み合いながら、断片的でもあり、連続的でもある構造を形成している。何百もの断片化されたイメージが織り合わされ、その残骸が順序を入れ替えながら積層され、無数の独特な様相を呈する廃墟のようなオブジェへと統合されている。その表面は今やひび割れ、確かに存在しながらも、広大な平原に亡霊のような瓦礫として散らばっている。

一冊一冊が手作業で精選され、上面には画像に関連する独自の番号が記された一点ものだ。各モジュールは400ページからなり、互い違いに配置されたリベットを用いて2枚のアクリル板の間に綴じられている。本書には2つのエッセイが収録されている。ひとつはキュレーターのポーリン・ヴェルマーレが金村の活動の初期から現在までを包括的に紹介したもの。もうひとつは金村自身が執筆したもので、自身の作品、さらには本書の背景にある深い思索を、言葉を通して具体化している。

金村修

1964年東京都生まれ。1992年、東京綜合写真専門学校在校中にオランダ·ロッテルダム写真ビエンナーレに招聘され、1996年、MOMAによる「世界の注目される6人の写真家」の1人に選出される。1997年、日本写真協会新人賞、第13回東川町国際写真フェスティバル新人作家賞、2000年、第19回土門拳賞、2014年、第39回伊奈信男賞を受賞。写真集に『Spider's Strategy』『I can tell』『Concrete Octopus』ほか、著書に『漸進快楽写真家』。タカザワケンジとの共著『挑発する写真史』がある。

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Osamu Kanemura | Gate Hack Eden

2024.9, 1648頁, 117 x 81 x 163mm
ISBN978-1-0688196-1-2

かつて存在したものの痕跡によって描かれた屹立する廃墟の風景は、今なお存在するもの、そしてこれからも存在し続けるものの本質を暴き出す。この作品集『Gate Hack Eden』は、2024年9月にCAVE-AYUMI GALLERY で開催される同じタイトルの展覧会に合わせて出版された。本書は写真、ドローイング、フィルムのスチールを何百枚も積み重ねたひとつのまとまりとして始まり、それを1,000の均一の断片に切り分け、写真家・金村修の実践を実体化にしたもので、一冊一冊がこの大きな存在のひとつの断片なのだ。金村は、使用される媒体は痕跡や断片の集積によって形成され、対象の再現という実用性から解放された時点でその本質が明らかになるのだ、と説明する。新たに形成された遠景 (distance) から立ち上がる巨大な建造物 (edifice) のように、本来の意図から切り離されたイメージは、金村自身が築いた思考体系 (edifice)と並走する。

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1648 ページに及ぶこの本は、5つの 「モジュール 」に分割されており、それらは積み重なり、噛み合いながら、断片的でもあり、連続的でもある構造を形成している。何百もの断片化されたイメージが織り合わされ、その残骸が順序を入れ替えながら積層され、無数の独特な様相を呈する廃墟のようなオブジェへと統合されている。その表面は今やひび割れ、確かに存在しながらも、広大な平原に亡霊のような瓦礫として散らばっている。

一冊一冊が手作業で精選され、上面には画像に関連する独自の番号が記された一点ものだ。各モジュールは400ページからなり、互い違いに配置されたリベットを用いて2枚のアクリル板の間に綴じられている。本書には2つのエッセイが収録されている。ひとつはキュレーターのポーリン・ヴェルマーレが金村の活動の初期から現在までを包括的に紹介したもの。もうひとつは金村自身が執筆したもので、自身の作品、さらには本書の背景にある深い思索を、言葉を通して具体化している。

金村修

1964年東京都生まれ。1992年、東京綜合写真専門学校在校中にオランダ·ロッテルダム写真ビエンナーレに招聘され、1996年、MOMAによる「世界の注目される6人の写真家」の1人に選出される。1997年、日本写真協会新人賞、第13回東川町国際写真フェスティバル新人作家賞、2000年、第19回土門拳賞、2014年、第39回伊奈信男賞を受賞。写真集に『Spider's Strategy』『I can tell』『Concrete Octopus』ほか、著書に『漸進快楽写真家』。タカザワケンジとの共著『挑発する写真史』がある。

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髙田唯 軸 : スペシャルエディション

2023.11, 380頁, 190 (~) x 210mm
ISBN978-1-9995159-7-3

2022年7月に髙田唯の銀座グラフィックギャラリーでの展示「混沌の秩序」に関連して最初に出版された本、「AXIS」の特別なハードカバーエディション。

空間を横断する磁力線のように、私たちを取り巻く様々な要素を内側に引き寄せ、一つの軌道に結集して回転させ始めるグラフィックデザイナー高田唯の作品は、私たちに新しい世界観をもたらします。身の回りのありふれた風景や物から抽出されたこれらの要素は、それ自体の本質とは全く矛盾するような状態にまで高められると同時に、その本質を維持するだけでなく賞賛するような率直な方法で表現されます。高田は、変化をもたらす台風のようなエネルギーを駆使して、私たちに「気づき」を与えてくれるのです。

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分解された作品、ゴミ箱や木の皮、禁煙サイン、新聞の切り抜きなど、日常生活の中で収集・記録された環境的・文脈的要素、そして様々な実験的プロジェクトなどの617個の断片で構成される本書は、高田がつくり出した「軸」を体現しています。そこでは、論理を整然と当てはめるのではなく、混沌を受け入れ、愛し、活用することによって秩序が生まれ、全く新しい形の存在として立ち現れます。それは一見バラバラな素材が層状に重なり合い、物理的に、そして混沌から生まれた秩序によって結合されたオブジェクトであり、常に流動的に変化する輪郭を持ち、人それぞれの視点によって変化するものを、客観的に見る機会を与えてくれるものなのです。

澤田育久(写真家) 、蓮沼執太 (音楽家) によるエッセイは、高田と接点はないものの自身の実践が「軸」という概念と密接に結びついている人たちの視点を伝えています。また、高田と長年の交流を持つデザイナーの中垣信夫、原研哉、服部一成との対話では、高田の仕事、姿勢、手法などについて三者三様の印象が語られます。

髙田唯 : 1980年東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。グラフィックデザイン部門「Allright Graphics」、活版印刷部門「Allright Printing」からなる株式会社Allright取締役。東京造形大学准教授。 JAGDA会員。 AGI会員。

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Marc Nagtzaam and Ikuhisa Sawada OTHERS : Segment 1 - Process 1

2023.10, 130頁, 220x297x7mm
ISBN978-1-9995159-7-3

"OTHERS"は、日本の写真家、澤田育久(Ikuhisa Sawada)とオランダのアーティスト、マーク・ナクツァム(Marc Nagtzaam)の共同プロジェクトです。このプロジェクトは、長い距離の両極から始まり、二人のアーティストの軌道が、平行線に従ってお互いに向かって進む一連の経路のように、共有と分離の両方を兼ね備えた終わりを目指して、完全には交わることなく進みます。このプロジェクトの最初の記録集であるこの本は、東京での展覧会に向けて制作された一連の画像とスケッチを通じて、アートワークによる「コミュニケーション」の行為の記録として、二人の作品がお互いの引力の影響下に入るにつれて変化し適応する様子が描かれています。

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この本は表裏が異なる質感のペーパーを使用し、元の状態では完全に平らで、綴じられていないオブジェクトです。二人のアーティストの作品はあえて同じ面で見せることなく、それぞれ反対面に配置されています。このオブジェクトを半分に折ると、アーティストの軌道を刺し貫き、彼らを絡め取るような関係が現れますが、本が未綴じのままであるため、テクスチャと構造の違いを保ちつつ独立性を保持します。さらに、この折り曲げられたオブジェクトを裏返すことで、時系列と関係が逆転し、プロジェクトの対称的な性質が理解できるようになり、一つの道の結論に達するもう一つの始まりに導かれ、類似性と相違点、近接によるお互いへの影響や反応を通した有機的な変化と独創的な適応を示します。

OTHERS : 三者は2021年にori.studioからリリースされた『c-site.3 : 他者の言語』にて協働し、それを起点に今回のプロジェクトが構想されました。 プロジェクトは三つの地域で行われる展覧会と、プロジェクト全体を本の形式で再現したアートブックで構成されます。展覧会は2023年6月に東京(The White)、同9月にアントワープ(FRED & FERRY)、2024年に北京(日程と会場は調整中)で開催し、全ての展覧会が終了後にプロジェクトの経過とインスタレーション、それぞれの作家の作品をを収録したアートブックがリリースされます。
本展のテーマは、作品を通じたコミュニケーションと、それに伴う作品の拡張です。各々の展覧会は、最初にそれぞれの都市を拠点とする作家に他方の作家が作品を送り、受け取った作家はそれを解釈して会場構成を提案します。その後、そのプランを全員で共有し、作品の追加や会場の更新など各々の反応を取り込みながらインタラクティブに展示空間を組み立ててゆきます。各々の解釈によってもたらされる誤解や齟齬など、他者との間に生まれる予期されない要素も積極的に取り入れることで、作品に他者が侵入し、それをきっかけに作者の意図を超えて作品が有機的に変成されてゆくことを期待しています。

マーク·ナグツァーム : (1968) ホーフプラート(オランダ)を拠点に活動。
マーク·ナグツァームは、パターンや反復という一つの主要な主題に基づいた作品群を制作しています。彼は、情報の断片を集めるために無限の探索をするように、線、グリッド、円、単語や文章を使って制作し、彼の作品の反復とグラフィック構造は、ミニマリズムやコンセプチュアルな美学を彷彿とさせます。ナグツァームのドローイングのほとんどは、グラファイトの表面を暗く塗りつぶすことで構成されています。建築やグラフィックデザインの抽象化された要素、ファウンドフォトのディテール、以前のドローイングの一部などが、すべての作品シリーズの出発点となっており、これらの素材は、点、線、平面という基本的で初歩的な手段で還元され、ある種の構造を構築しています。近年の主な個展に、「Various, Elsewhere, Ongoing」(2020/['ka:jeta:n] Raum für Kunst/ベルリン)、「Regular Features」(2019/art3/ヴァランス)、「Regular Features」(2019/Archiv/チューリッヒ)。デュオ展として「 Dialogue(with Meryem Bayram)」(2021/ Fred & Ferry/アントワープ)、「Regular Features(with Mark Manders)」(2019/Enter Enter, Space for Books/アムステルダム)。グループ展として「2003 - 2023, PSD」(2023/ProjecteSD/バルセロナ)、「Unboxing Aspen 5 + 6」(2022/Estrany-de la Mota/バルセロナ)、 「Regular Features and Borrowed Space (curated by M.N.)」(2020 / ProjecteSD, Barcelona (ES)、「 One way or another(with Hans Demeulenaere)」(2019/SMAK,/ゲント)、「Doppelgänger(with Hans Demeulenare)」(2021/De Garage/メレヘン)、「Minstens 1 ½ uur en terug」(2021 / De Warande/トゥルンホルト)、「Kajetan Presents:」(2021/['ka:jeta:n] Raum für Kunst/ベルリン)など。近年の著書に「Present」(2023/ Roma Publications 438)、「Farben」 (2022/ Roma Publications 416)、「Borrowed Space」 (2019/Roma Publications 376)など。

澤田育久 : (1970) 写真家。金村修ワークショップ参加。2014年よりオルタナティブ・スペース「The White」を主宰。澤田はカメラが持つ記録性や機械性を利用して、日常的な視覚で認識されていない、新たなものの見方を発見することを試みています。 2011年より継続的に取り組んでいる作品、"closed circuit"では、多くの人が見知っている公共の場所(駅)で撮影された写真を大きくプリントし、展示空間の中で重層的に展示。鑑賞者が写真の間を歩くことでイメージ同士が干渉し、関係性の解体と再構築によってもたらされる新たな風景の発生を試みました。主な展覧会として、αMプロジェクト2017『鏡と穴-彫刻と写真の界面』vol. 2(キュレーター:光田ゆり/2017/αM/東京)、「space/guide/ volume」(2021/CAVE-AYUMIGALLERY/東京)、「Export/Import」(助成:オランダ王国大使館/2021/The White/東京/ps. K_o_t_/アムステルダム/オランダ王国大使館/東京)、1年間にわたる毎月新作による連続展「closed circuit, monthly vol.1- vol12」(The Gallery / 東京)、『BIENNALE DE L'IMAGE TANGIBLE』(2021/パリ)など。 アートブックフェア/アートフェアとして、「New York Art Book Fair」(2018 /ニューヨーク)、「Hong Kong ART BOOK FAIR」(2019/香港)、「SWAB Art Fair」(2022/バルセロナ)他に参加。2017年に自身のレーベル“The White”より「closed circuit 」、2018年にRONDADEより「substance」刊行。2021年にda-in-printの「c-site.3 : Other 他者」に参加。

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c-site.4 : 距離

2023.1, 208頁, 190x247x17mm
ISBN978-1-9995159-6-6

c-site (c=conversation) は、ひとつのトピックをめぐる学際的な対話を中心に、それを物理的・抽象的に掘り下げていくもので、典型的なインタビュアー/インタビュイーの関係から離れて、異質な「他者」どうしの対等なやりとりに焦点を当てます。最初の3回は、連続して行う形式をとりました。4回目からは、対話の構造はより流動的になり始め、その対話形式が、どのようにベースとなるテーマと明確な関係を保つことができるかを探っていきます。

このような環境づくりを通して、様々なバックグラウンドや経験、考え方から生まれる視点を組み合わせることで、根源的かつ普遍的なテーマの本質と可能性を理解することができればと願っています。

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新しい対話形式 :

「距離」をテーマにした 10人の学際的な匿名の対話

本書の対話では、 参加者の身元はお互いに明かされておらず、 対話が終了した時点で初めて明かされます。 これは「距離」の一例であり、 対話とテーマの関係性を生み出す境界線なのです。 このダイナミクスは本書のフォーマットにも表れています。 名前を記号化された10人の寄稿者が背中合わせで語るように、 本書は垂直と水平という対照的な方向性を持つ2つの部分が背中合わせに配置され、 物理的な境界線が両者を分けています。

距離 :

風景の中を歩いていて、ふと立ちどまったときに、周囲の環境に「距離」を見いだすことはできるだろうか? 水深が増すにつれて濃くなっていく湖の色のグラデーション、あるいは人間の世界を映し出す小さな鏡のような、足元のアリたちの真社会性にそれを見いだすかもしれない。あるいは、古い原生から新しい植生へのゆっくりとした変化。あるいは、標高が上がるにつれて、徐々に空気が薄くなっていく様子。あるいは、苔で覆われた地面から乾いた砂利のうえに足を踏み入れたときの音や感触の違い。 考えてみると、このようなすべての様々な距離が、私たちの目の前にある風景をつくりあげているのだろうか?

「距離」という言葉は、最初はほとんど目に留まらないものの、よく見ると会話や文章の中で何度も繰り返されていることに気づく。自分と何かの間に「距離はない」というのは、私たちが実際に目の前にあるものの近くにいるということだろうか? 距離は見ることの可能性である。見ることが可能になるためには、わたしと対象との間に距離を必要とする。宮川 淳(1933–1977)。

周囲の環境を理解する上で、自分とすべての他者の関係は、距離によって定義される。私たちの認識の中で、既知のものと未知のものは重なり合っている。 距離があることで、私たちは他者と共有する目に見えない認知関係を見ることができ、また距離が極端に離れすぎていたり、近すぎたりする場合は、見ることができなくなる。 私たちと距離の間には、どのような帰納的な状態が存在するのか? 距離には、物質的な輪郭があるのだろうか? 創造の行為とその結果の間の距離は、どのようにして測られるのか? 距離を生み出す条件や視点とは? 距離の消失、あるいは出現を感じさせる条件とは? 時間、空間、距離の間には、どのような動的な関係があるのか? 距離は、時間と空間から自由になれるのか? 距離と関係性は同じなのか? すべての物質は、何らかの意味で分割されているのか? 不在、あるいは一時停止と距離は、同等の意味を持つのか? 集合体は、その中にある距離によって定義することができるのか? 距離の境界の先には、何があるのか? 重複する距離は存在するのか? 距離に対するアンチテーゼはあるのか?

Contributors : ステファン・ケッペル/新津保建秀/金村修/秋山伸 /ゲルラッハ・エン・クープ/Nerhol (飯田竜太+田中義久)/マーク・ナグザーム/門脇耕三/松原慈/中村竜治

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Yui Takada AXIS | 髙田唯 軸

2022.7, 332頁, 174 (~) x 210mm
ISBN978-1-9995159-7-3

空間を横断する磁力線のように、私たちを取り巻く様々な要素を内側に引き寄せ、一つの軌道に結集して回転させ始めるグラフィックデザイナー高田唯の作品は、私たちに新しい世界観をもたらします。身の回りのありふれた風景や物から抽出されたこれらの要素は、それ自体の本質とは全く矛盾するような状態にまで高められると同時に、その本質を維持するだけでなく賞賛するような率直な方法で表現されます。高田は、変化をもたらす台風のようなエネルギーを駆使して、私たちに「気づき」を与えてくれるのです。

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分解された作品、ゴミ箱や木の皮、禁煙サイン、新聞の切り抜きなど、日常生活の中で収集・記録された環境的・文脈的要素、そして様々な実験的プロジェクトなどの471個の断片で構成される本書は、高田がつくり出した「軸」を体現しています。そこでは、論理を整然と当てはめるのではなく、混沌を受け入れ、愛し、活用することによって秩序が生まれ、全く新しい形の存在として立ち現れます。それは一見バラバラな素材が層状に重なり合い、物理的に、そして混沌から生まれた秩序によって結合されたオブジェクトであり、常に流動的に変化する輪郭を持ち、人それぞれの視点によって変化するものを、客観的に見る機会を与えてくれるものなのです。

澤田育久(写真家) 、蓮沼執太 (音楽家) によるエッセイは、高田と接点はないものの自身の実践が「軸」という概念と密接に結びついている人たちの視点を伝えています。また、高田と長年の交流を持つデザイナーの中垣信夫、原研哉、服部一成との対話では、高田の仕事、姿勢、手法などについて三者三様の印象が語られます。

髙田唯 : 1980年東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。グラフィックデザイン部門「Allright Graphics」、活版印刷部門「Allright Printing」からなる株式会社Allright取締役。東京造形大学准教授。 JAGDA会員。 AGI会員。

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Olivier Goethals POEM!

2021.10, 134頁, 325 (~) x 210mm
ISBN978-1-9995159-5-9

本書は、ゲータルスの作品と活動を包括的に紹介するものではありません。様々な作品の特殊性や文脈を超え、全体の関係性を示す試みです。本書のタイトルである「POEM」は、2つの意味で解釈できます。1つ目は、画像はそれぞれが異なった配置になっており、常に変化する順序で並べられていますが、本質的に結びついています。非論理的でありながら建設的なシステムは、言葉だけでは適切に表現できない方法で、ゲータルの実践から生まれた物語の詩的な表現として機能しています。画像と言葉の空間的な「POEM」です。

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もうひとつは、「POEM」という言葉の性質に由来するものです。ギリシャ語の「ポイエーシス(poieses)」が語源で、「作る」という意味を持つこの言葉は、様々な場面、絵画、ドローイング、文章などを組み合わせたことによってそれまで存在していなかったものを作った本書の意図を的確に表しています。

本書は、組み合わせと並置の連続で構成されており、固定された順序は採用されていません。それは、38のプロジェクト、48の詩、132の画像を横断し、絶え間なく変化するサイクルの中でゆっくりと姿を現す既存の論理を示すためです。

Olivier Goethals : ベルギーのゲントを拠点に活動。建築と都市の発展を学び、建築家とアーティストとして活動中。幅広い活動を行いながら、物理的空間と意識との間にある繋がりを研究しています。Z33 Hasselt、CIAP Hasselt、Extra City Antwerp、HNI Rotterdam、SMAK Ghent、Palais De Tokyo Parisなどでインスタレーションを制作。フリーランスの建築家として「De Vylder Vinck Taillieu」に8年間従事し、2010年からベルギーのルーヴェン大学(KU Leuven)の建築学科でで教鞭をとっています。また、RUゲント建築学部、LUCA芸術学校実験室、スイス連邦工科大学チューリッヒ校建築学部などの研究機関にて客員教員を担当。現在は、アートコレクティブ「019」における空間的介入全てののデザインと実施を担当しています。

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c-site.3 : Other 他者

2021.2, 137頁, 245x190x10mm
ISBN978-1-9995159-4-2

c-SITEはda大 in printのメイン出版物のなかの一つである。一つの学科と分野に拘らず、あるテーマに対して物質的及び非物質的な角度から検討とリレートークを行う形で作られていく。伝統的なインタビューによく見られる質疑回答に代わり、有機的且つ (a → b) , (b → c) … (j → a) のように順番を追うような形で、即ちリレートーク参加者 (a) から (b) に質問し、(b) はそれを回答した上で次の参加者であるcに質問するような形をとることで、より自然で且つ能動的な対談となることを目指す。

また、異なる背景、経験と考え方を持つ方々のご見解をまとめることで、一つのテーマにおいてその本質と潜在力をより深く分析し、それに対する人々の理解と考え方をできる限り幅広く伝えていくことを最終目標としている。

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他者 :

一匹の蛹が繭の中で静かに眠っている。外部の環境は繭によって外側に隔てられている。自然の香りがする枝、かすかな空気の流れ、雑乱に置かれた小石、光、風、雨などは全て「他者」に属される。この小さな繭が水玉の表面に反射され、もう一つの繭ができる瞬間、その映像からすると元の繭、外部空間、全宇宙などは「他者」に属されるものとなる。

もし今を記録として写真に撮る場合、過去と未来の形は「他者」として見ることができる。ある特定の時間と時間の間に存在する隙間時間/過渡部分にあたるものも「他者」に属されるだろう。ただ単に時間の角度から目の前の景色を観察する場合、空間に存在する物事は「他者」として見られる。要するに時間を横軸に観察する場合、縦軸の空間は「他者」にあたるわけだ。ここからまた新しい想像を広げてみよう。頭に浮かぶ景色以外のものは全て「他者」の範囲に入る。当然、我々に認識されなかった内容も「他者」の範囲に収まるだろう。

新しい物事の加入或いは景色の変化によって、「他者」のスケール、距離、イメージ、複雑さなども絶えず影響される。「他者」が細胞のように小さな形で存在することは可能だろうか。内部と外部から「他者」を観察する場合、どんな結果を得られるのだろう。本体は「他者」と重ねあったり置き換えられたり、或いは相互に影響しあったりするだろうか。そこの境界線がぼやけてきた場合、「他者」はどう定義すればいいのか。「他者」と本体の間にある隙間(或いは重ねあった部分)は見つけられるものなのだろうか。時間を決めて観察する方法をとった場合、何種類の「他者」を見つけられるだろうか。「他者」と「余白」はどう区別したらいいのか。物事の根本的な特徴と「他者」の特徴はお互い置き換えられるのだろうか。アウトプットの方法は何種類もあったりするだろうか。我々の視野に入った「他者」は単なる虚構なのだろうか。時間の形をした「他者」と空間の形をした「他者」は共存することができるのだろうか。等。

Contributors : 門脇耕三/Olivier Goethals/中村竜治/刈谷悠三/蓮沼執太/佐久間磨/能作文徳/澤田育久/Marc Nagtzaam/藤野高志

エッセイ : 伊丹豪

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n-site [1]

2020.1, 10 essays + 42 images, 220x310mm
ISBN978-1-9995159-3-5

10個の家で出来上がった小さい村があり、全ての家がそれぞれ独特の個性や、素材、色、形を持っているように、10人の建築家、アートクリエイターとデザイナーたちがn-SITEという場を借りて一堂に集まり、それぞれ興味を持つ話題について何かの想像をしたり、アイデア或いはコンセプトを生み出したりする。家の状態がそこに住む人の性格を反映する場合があるのと同じく、これらの未完成のコンセプトが作者一人一人の異なる思考方法を反映していると言っても過言ではないだろう。

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ふとしたことで浮かんだアイデアがその時はまだ明確な「価値」を持たないものであったり、ノートに何気なく書いたスケッチが、暗闇の中でかすかに揺れるオレンジ色のマッチの火のように弱い存在であったりするケースはしばしば見られる。それらは不完全な状態にあるため未熟さを持ち、実現性もある程度制限されるかもしれない。しかしその一方で、それらの持つ単純さや個人的な特徴が、誰もが共感出来るものであることも否定できないだろう。それらは、一つの空間に存在していることにだけ意味を持たせるのではなく、一つの場からもう一つの場に移動し、数え切れない異なる内容として人々に理解されることをより大事にしているようである。

Contributors : 加瀬 透 / 西山 広志 / 鈴木哲生 / Yehwan Song / 東地雄一郎 / 西村祐一 / 時里充 / 齊藤雄介 / 成直 / 徳田直之

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Soushi Tanaka : Post [EE]

2019.9, 410頁, 215x285mm, 日本語/英語

東京の写真家である田中崇嗣が継続的に取り組んでいるプロジェクト「Post」。それは多重露光撮影のシステムを使用し系統的にデータが生成されます。そしてそのデータにより制作行為が表出されます。毎日生成される、当日の新聞全ページを多重露光撮影し1枚の画像に変換される"Daily"。そして、1ヵ月分(約30枚)のDailyを多重露光撮影し1枚の画像に変換される"Monthly"。その後、1年分(12枚)のMonthlyを多重露光撮影し1枚の画像に変換される"Annually"。この儀式的な作品の中で、田中は機械的なシステムを用い画像を表出させると共に、人類学的に行動パターンも表出させています。

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Soushi Tanaka: Post [EE]は展覧Composition Systems and Variables生産された副産物(09.10−17.2019,上海) 展覧会は8日間に渡って他の可能性のある変数データを生産し続けていた。最初の書籍の構成基盤は丸一年——真っ白なオブジェクトとして存在し、書籍が開かれた際にのみその情報が現れる。内容もモジュール化されており,大きさが様々なモジュールが互いに重なり合っていた。線だけを残した;島と他の島の間の隙間。このネガティブスペースの縦横に交錯する主要なロジックは、展示から新しいコンテンツを取り込むために使用された。

主要な作品と共存し、写真と素材からなる変数論理の壁が生まれ、これらの写真と素材はプロジェクトPostから採集され、再び新たなコンテクストに導入された。そして、それらは展示終了時に再び取り出されて、書籍に収められ、16冊はそれぞれ、画像や構図上で重なるものはない。

解説文は田中の師である写真家の金村修と東京国立近代美術館の主任研究員である増田玲が寄稿しています。それぞれの見解によりPostについての考察が述べられています。当書籍には田中が毎日行っているDailyの制作風景の動画が収録されたDVDも付属されています。

Soushi Tanaka : 田中崇嗣は、東京を拠点に活動している写真家である。 写真家、金村修のワークショップで作品の制作について学びました。

写真というメディアの自律性や構造、機械(カメラ)の機能、 またそれらをキーにどのようにデータを生成させるか、 そしてその他のメディアとの関連性などに興味をもっている。 田中は機械がデータを生成するという化学·光学的な写真の性質に注目し、 「機械の機能を使用したルールを作成し自動的にデータを生成させる」 というコンセプトの下に作品を制作している。

"機械は人間の眼とは別の状態で情報を結像する事ができる。 写真は時間の流れの中から機械を使って切り出された情報といえるだろう。 時間·情報の残骸の記録ともいえるのかもしれない。 "と田中は言う。

「Post」は田中が2015年4月から継続しているプロジェクトで、 下記のルールに従い毎日行為を繰り返している。

"1日1回、当日分の新聞全ページを多重露光で撮影し1枚に結像する。(DAILY) その月に撮影された1日分の画像全てを多重露光で撮影し1枚に結像する。(MONTHLY) その年に撮影された1月分の画像全てを多重露光で撮影し1枚に結像する。(ANNUALLY)"

生成されたデータはホームページやSNSにアップロードされる。 この作品では多重露光撮影というカメラの光学的機能に加え、 毎日作品を制作し発表するという作家の行為を可視化することを目的にしている。

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Soushi Tanaka : Post

2019.8, 126頁, 282x195 mm, 日本語/英語
ISBN978-1-9995159-2-8

東京の写真家である田中崇嗣が継続的に取り組んでいるプロジェクト「Post」。それは多重露光撮影のシステムを使用し系統的にデータが生成されます。そしてそのデータにより制作行為が表出されます。毎日生成される、当日の新聞全ページを多重露光撮影し1枚の画像に変換される"Daily"。そして、1ヵ月分(約30枚)のDailyを多重露光撮影し1枚の画像に変換される"Monthly"。その後、1年分(12枚)のMonthlyを多重露光撮影し1枚の画像に変換される"Annually"。この儀式的な作品の中で、田中は機械的なシステムを用い画像を表出させると共に、人類学的に行動パターンも表出させています。

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これらのアイデアと結果の間に存在する余白を表現するため、我々はPostを書籍化する際に、作品自体とその背後にある森のように複雑なディティールを含めようと思いましたPostはその過程と緊密な内在的関連性を持つプロジェクトであるため、仕事の結果を理解するためには、まずそれが形成される過程を理解する必要がありました。それら考えから、この書籍は単に完成済みのプロジェクトを展示するだけではなく、Postが含む多元的な世界観を展示するための書籍でなくてはならないと思いました。その結果として、AnnuallyはMonthlyを包み込み、MonthlyはDailyを包み込む。このようにして、Postというプロジェクトが期間の単位を系統的に入れ子にしている形式を多層的に体験することができる構成になっています。また、各画像は時間順に表示されており、当日(当月)から翌日(翌月)、または別の日(別の月)にかけて見る者に微妙な変化を感じさせます。

解説文は田中の師である写真家の金村修と東京国立近代美術館の主任研究員である増田玲が寄稿しています。それぞれの見解によりPostについての考察が述べられています。当書籍には田中が毎日行っているDailyの制作風景の動画が収録されたDVDも付属されています。

Soushi Tanaka : 田中崇嗣は、東京を拠点に活動している写真家である。 写真家、金村修のワークショップで作品の制作について学びました。

写真というメディアの自律性や構造、機械(カメラ)の機能、 またそれらをキーにどのようにデータを生成させるか、 そしてその他のメディアとの関連性などに興味をもっている。 田中は機械がデータを生成するという化学·光学的な写真の性質に注目し、 「機械の機能を使用したルールを作成し自動的にデータを生成させる」 というコンセプトの下に作品を制作している。

"機械は人間の眼とは別の状態で情報を結像する事ができる。 写真は時間の流れの中から機械を使って切り出された情報といえるだろう。 時間·情報の残骸の記録ともいえるのかもしれない。 "と田中は言う。

「Post」は田中が2015年4月から継続しているプロジェクトで、 下記のルールに従い毎日行為を繰り返している。"1日1回、当日分の新聞全ページを多重露光で撮影し1枚に結像する。(DAILY) その月に撮影された1日分の画像全てを多重露光で撮影し1枚に結像する。(MONTHLY) その年に撮影された1月分の画像全てを多重露光で撮影し1枚に結像する。(ANNUALLY)"

生成されたデータはホームページやSNSにアップロードされる。 この作品では多重露光撮影というカメラの光学的機能に加え、 毎日作品を制作し発表するという作家の行為を可視化することを目的にしている。

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c-SITE#2 Topic : Sample「采样/サンプリング」

2019.7, 120頁, 180x240mm, 日本語/中國語/英語
ISBN978-1-9995159-1-1

c-SITEはda大 in printのメイン出版物のなかの一つである。一つの学科と分野に拘らず、あるテーマに対して物質的及び非物質的な角度から検討とリレートークを行う形で作られていく。伝統的なインタビューによく見られる質疑回答に代わり、有機的且つ (a → b) , (b → c) … (j → a) のように順番を追うような形で、即ちリレートーク参加者 (a) から (b) に質問し、(b) はそれを回答した上で次の参加者であるcに質問するような形をとることで、より自然で且つ能動的な対談となることを目指す。

また、異なる背景、経験と考え方を持つ方々のご見解をまとめることで、一つのテーマにおいてその本質と潜在力をより深く分析し、それに対する人々の理解と考え方をできる限り幅広く伝えていくことを最終目標としている。

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Sample :

この複雑で変化の多い世のなかで生きている限り、我々は常に周りの物事に対して「サンプリング」という行為を行わずにはいられない。また、サンプルとして採集される対象そのものも多様化した場面に置かれている。その場面とは、自然現象や音や温度や断片的な時間かもしれないし、或いは物事に対する考え方かもしれない。サンプルに対する意図的な収集、体験、質疑、判断などの過程に、特定の物事に対する人々の態度と考え方が現れる。エレメントというのは元の場所や空間、時間から採集された途端に、人々の異なる理解と体験とともにささやかな変化を始めるのだ。

サンプルは元の場所に対してどんな思い出を持っているのか。物事の本質は、採集過程においてどういう変化を遂げるのか。サンプル自身の特徴って、感性と思考を合わせたらどういう結果をもたらすのか。サンプルと元の環境との束縛はどういうふうに切ったらいいのか。サンプリングと時間の関係とは何なのか。変化を遂げたサンプルは元の場所とどういう関係を持つのか。物事に対する採集という行為は、逆方向でもあり得るのか(我々が逆に採集されたりするのか)。採集された物事は異なるスケール/時空間上で転換できるのか。

Contributors : 飯塚純/日山豪/島田陽/David Reinfurt/Na Kim/宇田川 直寛/高倩彤/長見 佳祐/Joost Grootens/東地雄一郎

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c-SITE#1 Topic : New「新/新しさ」

2019.1, 119頁, 180x240mm, 日本語/中國語/英語
ISBN978-1-9995159-0-4

c-SITEはda大 in printのメイン出版物のなかの一つである。一つの学科と分野に拘らず、あるテーマに対して物質的及び非物質的な角度から検討とリレートークを行う形で作られていく。伝統的なインタビューによく見られる質疑回答に代わり、有機的且つ (a → b) , (b → c) … (j → a) のように順番を追うような形で、即ちリレートーク参加者 (a) から (b) に質問し、(b) はそれを回答した上で次の参加者であるcに質問するような形をとることで、より自然で且つ能動的な対談となることを目指す。

また、異なる背景、経験と考え方を持つ方々のご見解をまとめることで、一つのテーマにおいてその本質と潜在力をより深く分析し、それに対する人々の理解と考え方をできる限り幅広く伝えていくことを最終目標としている。

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New : [新(新しさ)]というのは、[旧(古さ)]が訪れる前/消えてからの美しさである。

我々は[新]に対して様々な理解と認識を持っている。「新しさ」というのは、新鮮/スタート/喚起/蘇り/ 変化/定義の修正/新しい価値/新しい認識/新しい方向など、色々な意味合いを持っている。新しい物事に出会った時に感じることや、見せる反応は人それぞれによって違い、時には[新]そのものがマイナス的なものであったり、時代とは逆方向だったり、曖昧なものであったり、時にはこの変化の多い社会に対する反応だったりする。時には、固有概念/古いものに対する継承、守りへの挑戦であり、死にかけているものに与えた生き返るチャンスだったりする。

この多くの変化の中で、新しさの持つパワー(活力)を永遠に保つことは可能なのだろうか。新しさと時間とは、どういう関係なのだろうか。新しさというのは、一種の幻のようなものなのだろうか。新しさと古さの境界線とは、どういった基準で判断されているのだろうか。新しさと古さとの間で、行ったり来たりの往復を繰り返すことは可能なのだろうか。また、「新しい価値」というのはどこで見つければいいのだろうか。

Contributors : Daniel Everett/高田唯/伊丹豪/辻 琢磨/James Ginzburg/Jeroen Barendse/田中崇嗣/aaajiao/藤城嘘/荒牧康治

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exhibitions, news

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Gate Hack Eden (Osamu Kanemura + ori.studio)

2024.09.13─10.13

Osamu Kanemura | Gate Hack Eden was published in conjunction with the Gate Hack Eden exhibition at CAVE-AYUMI GALLERY which took place between September 13th to October 13th, 2024 in Tokyo.

More information : https://caveayumigallery.tokyo/OsamuKanemura_ori-studio_GateHackEden_2024_release_2024

Images by Takaaki Akaishi

“Interview II” (Rondade + ori.studio)

10.11-10.20, 2024

The second exhibition as part of an ongoing collaboration with Tokyo based publisher Rondade, incorporating the regeneration of each others selected titles, acting as an “interview”.

This time featuring our title "Osamu Kanemura | Gate Hack Eden" as well as Go Itami's "photocopy" and "this year's model" both published by Rondade.

Installation support by WORKSHOP™

“Interview” (Rondade + ori.studio)

07.27-28, 08.01-03, 2024

中国、北京に活動拠点を置くori.studio、東京をベースに活動するRondade。2つの出版レーベルの共同展示を開催します。

すでにリリースされている本を互いに分解、再構成しそれぞれの本の構造と対話(インタビュー)しながらデザインと思考の奥行き(作品の捉え方)を、紐解きたいと考えています。

それぞれに再構成した本、ori.studioがこれまで制作したダミーなども同時に展開し2つの出版レーベルの書籍も販売いたします。

什器協力: WORKSHOP™

photo: Go Itami

Highway Intersection

2024.06.19─06.23

Books of seven publishers from Switzerland, Japan, and China.

BIBF Art Book Fair
Section C 4F, National Convention Center, Beijing

6.19-6.23, 2024

A display of books from Japanese publishers edition.nord and Rondade, the Swiss collective Fair Enough, comprised of edition fink, jungle books, boabooks, and tria publishing platform, together with ori.studio, will appear at the BIBF Art Book Fair in Beijing in a structure designed by Hiroyuki Arikawa (WORKSHOP™).

Yui Takada with ori.studio CHAOTIC ORDER | Shanghai Edition

2023.11.24─2024.1.24

pidan Gallery
165 Guangfu West Road, Putuo District, Shanghai

11月24日から上海のpidanにて、gggで展示した「CHAOTIC ORDER」の巡回展が始まります,会場構成は引き続き西尾健史さん、そして初の作品集「AXIS」は新装版になって再登場。

Marc Nagtzaam and Ikuhisa Sawada OTHERS | Redux 1 : Vestiges from Tokyo and Antwerp

2023.12.28─12.31

At the inaugural SEA Art Book Fair in Shanghai, “OTHERS Redux 1 : Vestiges from Tokyo and Antwerp”, a display featuring pieces of the two concluded exhibitions of the OTHERS project, was shown as an introduction in China in the lead-up to the final exhibition of the project in Beijing which will be held later this year.

マーク·ナグツァーム+澤田育久 OTHERS | セグメント3 - アントワープ展

2023.11.25─12.23

FRED&FERRY Gallery

Leopoldplaats 12, Antwerp

この展覧会は二人の作家と一つの出版レーベルによるコラボレーション展です。
三者は2021年にori.studioからリリースされた『c-site.3 : 他者の言語』にて協働し、それを起点に今回のプロジェクトが構想されました。 プロジェクトは三つの地域で行われる展覧会と、プロジェクト全体を本の形式で再現したアートブックで構成されます。展覧会は2023年6月に東京(The White)、同9月にアントワープ(FRED & FERRY)、2024年に北京(日程と会場は調整中)で開催し、全ての展覧会が終了後にプロジェクトの経過とインスタレーション、それぞれの作家の作品をを収録したアートブックがリリースされます。

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本展のテーマは、作品を通じたコミュニケーションと、それに伴う作品の拡張です。各々の展覧会は、最初にそれぞれの都市を拠点とする作家に他方の作家が作品を送り、受け取った作家はそれを解釈して会場構成を提案します。その後、そのプランを全員で共有し、作品の追加や会場の更新など各々の反応を取り込みながらインタラクティブに展示空間を組み立ててゆきます。各々の解釈によってもたらされる誤解や齟齬など、他者との間に生まれる予期されない要素も積極的に取り入れることで、作品に他者が侵入し、それをきっかけに作者の意図を超えて作品が有機的に変成されてゆくことを期待しています。

Supported by the Embassy of the Kingdom of the Netherlands in Japan

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Takeo PAPER'S No.66

2023.10.05

Yui Takada AXIS has been featured on the latest issue of Takeo PAPER'S (No.66), including on the cover.

Circumference #1, #2, #3, #4, #5——Architecture Talk Series

2023.07.09, 08.08, 09.07, 10.12, 11.12

Contributors : 程艷春、成直、金秋野、羅宇杰、臧峰
記録 : ori.studio
会場サポート : 山中天芸術センター・玄館
接続 : 有方ライブ配信室+屿庐ライブ配信室

澤田育久+マーク·ナグツァーム OTHERS | セグメント2 - 東京展

2023.06.09─07.08

Alternative Space The White

東京都千代田区猿楽町2−2−1 #202

この展覧会は二人の作家と一つの出版レーベルによるコラボレーション展です。
三者は2021年にori.studioからリリースされた『c-site.3 : 他者の言語』にて協働し、それを起点に今回のプロジェクトが構想されました。 プロジェクトは三つの地域で行われる展覧会と、プロジェクト全体を本の形式で再現したアートブックで構成されます。展覧会は2023年6月に東京(The White)、同9月にアントワープ(FRED & FERRY)、2024年に北京(日程と会場は調整中)で開催し、全ての展覧会が終了後にプロジェクトの経過とインスタレーション、それぞれの作家の作品をを収録したアートブックがリリースされます。

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本展のテーマは、作品を通じたコミュニケーションと、それに伴う作品の拡張です。各々の展覧会は、最初にそれぞれの都市を拠点とする作家に他方の作家が作品を送り、受け取った作家はそれを解釈して会場構成を提案します。その後、そのプランを全員で共有し、作品の追加や会場の更新など各々の反応を取り込みながらインタラクティブに展示空間を組み立ててゆきます。各々の解釈によってもたらされる誤解や齟齬など、他者との間に生まれる予期されない要素も積極的に取り入れることで、作品に他者が侵入し、それをきっかけに作者の意図を超えて作品が有機的に変成されてゆくことを期待しています。

Supported by the Embassy of the Kingdom of the Netherlands in Japan

https://www.the-white-jp.com/exhibition/2023/0609/

[kyoto ddd] エディション・ノルト|ファクトリーdddd展・オンラインイベント第2弾 | ori.studio x edition.nord (video upload)

2023.04.30

「エディション・ノルト|ファクトリーdddd:被包摂、絡合、派生物」展の関連イベントとして4月16日に実施したライブ配信の動画をDNP文化振興財団のYouTubeチャンネルへ掲載しました。

→ https://www.youtube.com/watch?v=7Tz4Mi4MRSg&t=11s

Tokyo TDC 2023

2023.03.18

The book Yui Takada AXIS was deemed "Prize Nominee Work" by Tokyo TDC.

Juanzong Archive Awards

2022.12.12

ori.studio was awarded the "Emerging Creator" award at the inaugural Juanzong Archive Awards. Yui Takada AXIS was also nominated for best "Best Publication in Art".

IDEA No.399

2022.9.10

p.135-150
ギンザ・グラフィック・ギャラリー第389回企画展
Yui Takada with ori.studio CHAOTIC ORDER  髙田唯 混沌とした秩序
座談会 : 髙田唯 × ori.studio × 西尾健史
信頼という軸がつないだコラボレーション
聞き手 : アイデア編集部
通訳 : 古屋言子
デザイン : ori.studio
http://www.idea-mag.com/idea_magazine/idea-no-399/

Yui Takada with ori.studio CHAOTIC ORDER

2022.7.11─8.25

ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg)
東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F/B1F 
開館時間:11:00am-7:00pm (休館:日曜・祝日/入場無料)

We were very proud to have been able to produce the AXIS book along side Yui Takada's first solo exhibition at the ginza graphic gallery "CHAOTIC ORDER", which took place between July 11th to August 25th, 2022. Both the exhibition and book were created in tandem, and the basement level centered around the world of content of which the book is comprised.
https://www.dnpfcp.jp/gallery/ggg_e/

Company

2022.2.11─12

Presented by rondade
Alternative Space The White
東京都千代田区猿楽町2−2−1
13:00–19:00

ブックフェア“Company”を開催します。既刊の本の販売・進行中の本のダミーを同時に展開し、オブジェクト以後(パッケージ後)/オブジェクト以前(パッケージ以前の思考の集積)を並列に扱い、現代における本の在り方や可能性を模索します。この実験的なブックフェアでは、『Olivier Goethals POEM!』をはじめ、様々な作家の完成本や進行中の本が展示されます。

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送り手(デザイナー、パブリッシャー等)がこれまでに携わった本を主な媒体として、オーディエンスとの対話を生み出し新たな場にしていきたいと思います。

POEM! Launch at abC Shanghai.

2021.10.21─24

POEM! Launch at abC Shanghai.
藝倉美術館
上海市浦東新区濱江大道4777号
Pavillion designed by Olivier Goethals.

IDEA No.394

2021.6.10

本から環境の設計へ : ori.studioの方法論
「c-site」第3号の刊行を記念して東京のギャラリーThe Whiteを会場にインスタレーション展示を行った彼らは,本というメディアを軸に,より環境への関心を深めている。本稿では彼らの一連のプロジェクトを,メンバーのマキシム・コーミアへのインタビューとともに紹介する。(p.153-168)
http://www.idea-mag.com/idea_magazine/394/

displacement / Rondade + ori.studio

2021.6.4─7.18

CAGE GALLERY
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿2-16-8 1F
点灯時間 : 11:00 – 20:00
ハンドアウト : *ギャラリー向かいのHender Scheme「スキマ」内
https://cagegallery.com/exhibition/934
https://bijutsutecho.com/exhibitions/8036

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CAGE GALLERYは、6月4日(金)から日本の出版社Rondadeと中国のori studioによる「displacement」を開催致します。

CAGE GALLERYでは2回目となる「displacement」は、Rondadeによる「本」と「場」にまつわる実験的なプロジェクトとして、2019年より始まりました。今回の展示では、中国の出版社であるori studioと共同することで、二つの窓を分け合い、それぞれが表現を行います。

本展は、市場で見つけた一冊の本を、Rondadeとori studioがそれぞれ解釈し、構成されます。Rondadeは本を三次元に捉え直し、別の構造からイメージしたオブジェクトを、ori studioは窓の透過や障壁という要素を取り入れた印刷物を制作します。一見異なる解釈ですが、両者に共通するのは印刷物の平面性を立体的に解釈することであり、「本」というメディアを再考する試みと言えるでしょう。

‘Deviation Trajectory’ c-site.3 Tokyo Launch

2021.3.26─27

ALTERNATIVE SPACE The White (https://www.the-white-jp.com/)
東京都千代田区猿楽町2−2−1 #202
Supported by rondade (https://rondade-prototype.com/)
Display by on-demand

‘apparition’ c-site.3 Beijing Launch

2021.3.21─4.5

Postpost space
北京市西城区羊肉胡同58号
火曜日~金曜日 11:00 – 19:30 (月曜日休館)

r-site[1] Higashiji Yuichiro 1/3 : Distance

2020.2.06─13

(r)- site, (r) = reset。
横浜市中区初音町 ハツネウィングC-2

UNFOLD SABF - TANK EDITION : Composition Systems and Variables [Soushi Tanaka, da大 in print]

2019.9.13─15

上海市龍騰大道2350号
上海油罐芸術中心(TANK SHANGHAI)
Book Signing:9月14日(土) 14:00 – 17:00

Temporary Exhibition Space #363 : Composition Systems and Variables

2019.9.11─17

Temporary Exhibition Space #363は、「Composition Systems and Variable」展のメインとなる作業展示場です。 スペース自体は、上海の静安地区にある商業用オフィスビルの中の未使用のスペースです。 1ヶ月前に、今回の展示のメイン作業スペースにすることにしました。
http://tanakasoushi.net/works/composition_systems_and_variables.php
https://www.behance.net/gallery/85919082/ExhibitionConposition-Systems-and-Variables

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展示スペース「Temporary Exhibition Space #363」では、写真家・田中崇嗣の作品を、出版プロジェクト「da大 in print」とともに展示します。 田中は、日本で日々更新されている「Post」をテーマに、中国で制作を続けてきました。 同時に、書籍を媒体とした『Post』の書籍版である『da大 in print』も制作されます。

会期中、田中崇嗣は、中国の新聞紙をその場で出力し、展示会場にリアルタイムで反映させます。 この空間では、2015年のPostプロジェクト開始以来の成果や、現場で常に生み出されている変化のプロセスを見ることができます。 常に変化し続ける空間で、どのようにデータをエクスポートすることができるのか。 このような前例のない変動要因を踏まえて、Postはどのように進化していくのでしょうか。 この展覧会を通じて、Postの今後の方向性や可能性を探っていきます。

書籍プロジェクトの延長として、展示スペースはPost [EE]の実験版を制作するためのワークショップの形を取っています。 このバージョンは、Postの多重露光に情報を重ね合わせながら、時間の影響を受けて8日間かけて徐々に展開される予定です。 da大 in printでは、毎日16冊の実験的な限定本がスペース内で制作され、その過程と結果が同時に展示され、継続的に更新されます。

展示が終わると、そのスペースは元の用途に戻ります。

“disassemble” - situation room 01 : ori.studio

2019.7.9─14

ALTERNATIVE SPACE The White
東京都千代田区猿楽町2−2−1 #202
Supported by rondade (https://rondade-prototype.com/)
Talk session 7/14(Sun) Open-19:30 Start-20:00
佐久間磨 (Rondade) × Maxim Cormier (ori.studio)
https://www.the-white-jp.com/exhibition/2019/0709_r205/

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